中日が大阪桐蔭・根尾の獲得に向けて「最速ラブコール」を送ることになった。

25日のドラフト会議で1位指名する方針を固めている「竜の恋人」は今日4日、プロ志望届を高野連に提出する予定。受理された直後には素早くアクションを起こす。西山和夫球団代表は3日、「(1位指名で)行く人は決まっている。プロ志望届が出されたという確認が取れれば、その日のうちに森監督から明言してもらう」と話した。

西山代表は「現時点では何も言えない」と、ドラフト1位で指名する選手名は明かさなかったが、時が来れば森監督が公表する流れだ。今日4日は5日の阪神戦(甲子園)に向けてチームは大阪入りする。指揮官が宿舎で異例とも言える緊急会見を開くことになる。

中日は6年連続Bクラスが確定。再建を目指す上で、根尾は必要不可欠な人材だ。長年、主力としてチームを支えてきた荒木が今季限りで引退する意向だ。次世代を担う岐阜出身の地元のスター指名へ動くのは必然。組織のトップである白井オーナーも注目している。競合は避けられない情勢だが、最速ラブコールで、甲子園を沸かせた二刀流ヒーローに熱意を伝えるつもりだ。【伊東大介】