今秋ドラフト上位候補の関大・山本隆広投手(4年=桜宮)が12三振を奪う好投で、集まった10球団のスカウトの前でアピールした。

キレのいい直球に変化球を効果的に織り交ぜながら、相手に的を絞らせず7安打1失点完投で勝利に導いた。「真っすぐもいいスピンがかかっていたので、真っすぐを生かすための変化球というイメージでした。スピンは今季で一番良かったかなと思います」と上り調子を実感していた。今秋ドラフト1位候補の立命大・辰己涼介外野手(4年=社)とは今季初対戦し4打数1安打に抑えた。「このリーグで一番いいバッター。辰己を抑えれば相手が盛り上がらないと思うので、そこは意識していました」と狙い通りの投球を見せた。

今年3月下旬に右肘を剥離骨折し、春のリーグ戦は登板することができなかった。25日に迫るドラフト会議。「春ケガをしていたので全員と同じスタートラインには立っていないと思う。僕は結果を出さないと。結果にこだわってやっていきます」と決死の覚悟で残りのリーグ戦に挑む。