巨人の原辰徳新監督が27日、監督復帰後初めて川崎市内のジャイアンツ球場を訪れた。新体制での秋季練習初日、練習前に選手、スタッフ、コーチを集めて約5分間、訓示を述べた。訓示の内容は以下の通り。

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1年間ご苦労さまでした。私も3度、ジャイアンツ監督として戻ってまいりました。「また1発やってやるぞ」という気持ちでグラウンドに立っています。監督、コーチ、スタッフは変わっていきますけれど、チームというのは選手が多少入れ替わるだけで長い歴史を歩んできた中、本質は全く変わりません。

まずは選手それぞれが大きな目標や志を持って、チームが一丸となって戦うことがとても重要だと思っています。

オフであっても、プロである以上、1つだけ不変であるのは、良いコンディションを保つということ。練習するにしても、私生活においても、どういう状況であってもコンディションをしっかり整えるということをそれぞれが自覚と責任を持ってやってもらいたいと思います。

これから長い船出という形になりますけれど、今日スタートしたチームが来年、最初に目指す港はセントラルリーグ制覇。のちに大きな港に向かってスタートすることになるので、そこはチームみんなが理解してほしい。

1軍、ファーム、育成と選手は全く分け隔てはありません。ただ1軍はみんなが憧れて、みんなが大きな目標に向かって、戦う先頭をきる場所。だから責任も重い、給料も高い。しかしチームというのは1つである。どういう状況においても誰にでもチャンスがあり、誰もが1軍の先頭部隊の中で戦えるチャンス、権利を持っているということを1人ひとりあらためて思ってほしい。

トレーナーにおいても、広報においてもフロントにおいても目的は1つである。チームが勝つこと、これが全員の目標と目的だ。そのことを頭の中にしっかりおいて今日からスタートしていきます。

私も60歳で還暦を迎えましたけど、発表した段階で少し体の方も若くなったように感じるし、これからも強くなっていくように努力していきますので、よろしくお願いします。