思い出の地で、やり直す。巨人から金銭トレードで楽天に移籍した橋本到が5日、楽天生命パークで入団会見に臨んだ。同球場は仙台育英3年夏の決勝で東北を破り、甲子園行きを決めた地。秋田で生まれ、仙台で育った東北人は「感慨深い。いつかは地元で野球がしたいと思っていた。機会をもらった巨人、楽天に感謝したい」とかみしめた。

原点に立ち返る。「甲子園でヒットを打って、プロ入りできた。そこを覚えていられる方もいるかもしれない」と強肩強打でわかせた高校時代を再現する。会見に同席した平石監督も「足が速く、守備もいい。小力もある。本気でレギュラーを取りに来てほしい」と期待を込めた。橋本到は「ドラフト1位で辰己選手が入りますし、外野の争いは激しいけど、レギュラー目指して、これまでの悔しさを爆発させたい」と強い決意をにじませた。