「甲斐キヤノン」で流れを変えて9回に5点をかえしたが…序盤の失点が響き稲葉ジャパンが初黒星を喫した。

昨夏の監督就任後、フル代表初黒星を喫した稲葉篤紀監督(46)。一問一答は以下の通り。

―試合の総括は

稲葉監督「試合から遠ざかっている選手を優先的に出そうと。ピッチャーを含めて。そういう試合勘を戻すというところでした。台湾はピッチャーも良かったですし、バッターの振りも良かったですし。その中で打たれた、打ち取られた、はありましたけど、そういうものは試合勘をまず戻すということでやってました。9回になってやっと田中選手のツーベースから、つながってきた。自分の打撃がだんだんできた。5点取れましたので次につながるのはないかと思います」

―修正点は

稲葉監督「ピッチャーは甘く入ったら打たれることが分かったと思います。しっかりと修正してほしい。バッターも最後に打線がつながったのはいい形でしたので、それは次につなげていきたい」

―日米野球の位置付けは

稲葉監督「こういう国際大会を経験するということ。メジャーの最高峰の選手と対戦できる。選手個々が何かをつかんでくれたらいい。個々のレベルアップにつなげてもらいたい」

―国際大会の左投手の特殊球の効果は

稲葉監督「全体的に落ちる球、チェンジアップを含めて、今回有効だなと思いました。浜口投手は腕を振ってすべてのボールを投げられることに素晴らしさを感じます。その中で、チェンジアップを腕を振って投げられる。どの投手も有効だと思いました」

―データも映像もない中で初対戦の投手を攻略する難しさは

稲葉監督「初見で、ボールを初球からどんどん振っていく姿が見られたので、これはいいことかなと思いました。ボールを見てではなく、どんどん振っていきながらタイミング、ピッチャーの軌道を確認しながらやってくれた。これは打てなかったですけど、国際大会はストライクゾーンも外国の審判がやると広くなったりさまざまなので、どんどん初球から振っていくことはこれからも続けていきたい」

―甲斐が盗塁を刺した

稲葉監督「途中から出場で、台湾の一番足のあるランナーを刺したというのは、素晴らしいと思いますし。山崎選手の投球も低い、外れたボールだったんですけど、それをあのスピードとあの速さでアウトにできたのはやはり素晴らしいと思いました」