オリックス・ドラフト2位の亜大・頓宮(とんぐう)裕真内野手(21)に同大学の生田勉監督(52)から「パンチ指令」が下った。熱く厳しく温かい指導でプロへの道を開いてくれた恩師の熱望だった。「大学4年間の、俺の最後の願いだ。パンチさんで、入寮しよう」。亜大出身でパンチパーマといえば、89年にドラフト1位でオリックス入りした「パンチ佐藤」こと佐藤和弘氏(53)がいる。一世を風靡(ふうび)した佐藤先輩のように、オリックス人気を盛り上げろとのメッセージだ。佐藤氏はこの計画を伝え聞き、日本各地の「パンチパーマならここ」というえりすぐりの名店10店を見つけてくれた。

頓宮は球団から、右の長距離砲としての特性を生かすため、捕手から三塁への転向を期待される。第一印象でファンの心をとらえれば、翌日からは散髪しての再変身もOK。正式な入団を前に重い使命を2つも背負い、プロにはばたく。