ソフトバンクは8日、来季のコーチングスタッフ陣容を発表した。新井宏昌氏(66)が2軍打撃コーチで入団。今季限りで引退した本多雄一氏(33)が1軍内野守備走塁コーチに就任。留任する村松外野守備走塁コーチ(45)とともに盗塁王コンビで「走り方改革」を断行する。

現役通算612盗塁の「盗塁王コンビ」で、リーグV奪回を目指す。2年連続日本一を達成した今季だが、リーグ戦では西武に6・5ゲーム差をつけられて2位に甘んじた。本塁打は202本で196本の西武を上回ったが、得点は西武の792点に対し685点。痛感したのは走塁意識の差だ。盗塁数でも西武の132個に対し、リーグ5位の80個だった。工藤監督は「日本一になったとはいえ、リーグ優勝を逃した大きな部分。うちの方が本塁打数は多かったけど、得点数は圧倒的に西武さん。相手のいいところを取り入れて学ばないといけない」と話す。

村松コーチは96年に、本多コーチは10、11年に盗塁王。走塁の意識改革を行うには絶好のコンビだ。若い本多コーチには「今年まで実戦でやっていた。選手と同じくらいの感覚で、いろんな技術を教えてくれたら」と期待した。韋駄天(いだてん)コーチコンビを中心に、足元から強い鷹を作り上げる。