阪神小野が矢野監督から来季「15勝指令」を受けた。10日、ブルペンでの投球練習後、指揮官と話し込む場面があった。小野は「(矢野監督から)勝ち星だったら10勝とかじゃなくて15勝と、もうひとつ思ってるよりも上の目標を持ってやっていけと言われました」と指令内容を明かした。

今季は開幕ローテに入り、チームトップ11勝のメッセンジャーに次ぐ7勝を挙げた。この日小野の投球を打席から見守った矢野監督は「能力が高いというのは、分かっているから。だから自分でどれくらいのレベルを目指していくのかが、オレはすごい大事と思っているからね」と話した。

この日はブルペンで63球。小野は指揮官から「ゾーンで勝負していっていいんじゃないか」とアドバイスを受けたという。今日11日に行われる紅白戦に先発する小野は「ど真ん中真っすぐでもいいくらいの気持ちで、どんどんゾーンで力強い球を投げていけたら」と意気込んだ。

“新球”の「縦スライダー」も習得中だ。高校時代に投げていた球を復活させた。大学からは横の小さい変化のスライダーを取り入れ、これまで投じていたが「横だとカウントをとりづらいところがあったので」。来季は2種類のスライダーを駆使し、15勝を目指す。【古財稜明】