虎の「スーパーショート」になる! 阪神ドラフト2位の延岡学園・小幡竜平内野手(18)が12日、大分市内のホテルで契約金6000万円、年俸720万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。

時の人に負けじと、プロで大ブレークをもくろむ。山口県で行方不明となっていた2歳男児を発見して注目を集め、「スーパーボランティア」が流行語大賞にもノミネートされた尾畠春夫さん(79)は同じ大分出身で、同じ「おばた」姓。実家のテレビでその活躍を知ったという小幡は「全国に名を知られるようないい選手になっていきたいです」と力強く語った。

自負する武器は守備だ。「(甲子園で)歓声を浴びたい。一番は守備を見てもらいたい」。中学時代に所属した明野ボーイズの先輩、西武源田が行うテニスボールノックを練習に採り入れ、鍛え上げてきた。中日1位指名の根尾、広島1位指名の小園ら、同世代の遊撃手には「今後ライバルになっていくと思いますし、絶対に負けたくないです」と対抗心を燃やす。

この日の会見場となったホテルには、大分で合宿中のサッカー日本代表が宿泊中。小幡がスーパーな守備で、甲子園の虎党を「ハンパないって!」と熱狂させる。【吉見元太】

◆小幡竜平(おばた・りゅうへい)2000年(平12)9月21日、大分市生まれ。小3から始めた明野北ソフトボールクラブで投手兼遊撃手。中学から明野ボーイズで遊撃手。延岡学園では昨秋の新チームから4番。今春のセンバツで甲子園初出場も2回戦敗退。夏は宮崎大会2回戦で敗れた。好きな食べ物はラーメン。遠投110メートル、50メートル走6秒1。181センチ、73キロ。右投げ左打ち。