近大(関西5連盟第1代表)が環太平洋大(中国・四国3連盟)に8回コールド負けを喫した。近大は「平成最初」の神宮大会で優勝し、「平成最後」の優勝も目指していたが、田中秀昌監督(61)は「なんとか関西の意地を見せたいなと思っていた。本当に完敗です。皆さん方に申し訳ない」と話した。

相手の7安打を上回る9安打を放ちながら、あと1本が出なかった。8回1死満塁の好機も後続が連続三振に倒れ、ホームが遠かった。投手陣は先発の小寺兼功投手(4年=岡山理大付)から6人で継投するも、先制、中押し、ダメ押し点を奪われた。

小寺は「調子は悪くなかったけど、コースが甘くなった」と振り返った。相手先発の西山雅貴投手(3年)は、高校の1学年後輩。ともに先発で投げ合い「生き生きして投げているのが見られてうれしかった」。試合後は「決勝、頑張れ」と声をかけたと言う。

日本一とはならなかったが、12年ぶりに出場し4強入り。「もう1度出直すという思いでやっていきたいと思います」と田中監督は前を向いた。主軸や投手陣には下級生も残り、来年は「新元号最初」の日本一を目指す。