巨人先発の2年目右腕、高田萌生投手(20)が5回まで1人の走者も出さない完全投球で圧倒した。初安打を許した6回に3安打1死球と乱れ降板。5回1/3を4失点としたが、成長の跡を示した。

立ち上がりから右腕がうなった。「2球以内に1ストライクをとること」をテーマにフォーク、カットボール、カーブで積極的にゾーンで勝負した。5回は2者連続空振り三振で2死を奪い、最後はこの日最速の149キロ直球で見逃し三振。圧倒的な投球だった。

予定回数の5回を投げきったが、好調から6回のマウンドにも上がった。先頭打者に初安打を許すと、1死を挟み、連打で1点を失った。「最後の実戦だったので、集大成という気持ちで投げた。全ての球種で圧倒することが5回まではできましたが、セットからの課題も明確になりました」と振り返り「得点圏にランナーがいる時こそ抑えられる投手になりたい。課題を克服すればもう一段階上にいけると思う」と未来を見据えた。