横田よ、焦るな! 脳腫瘍から再起を目指して鳴尾浜で汗を流す阪神横田を、掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(SEA=63)が激励した。掛布氏はジャージー姿で練習を視察。フリー打撃では横田のケージ裏に張り付き、平田2軍監督と身ぶり手ぶりを交えて会話した。「まだまだなんだろうけどね。1年がたつのは早いからね」とうなずいた。

春季キャンプ以来の再会となった横田は「うれしかった。次は試合に出ているところを見てもらえるように頑張っていきたいです」と感激。2軍監督時代から目をかけてくれた存在で「焦らずやっていけよ、と言ってもらえた。しっかりやりたい」と金言を授かったことも明かした。

その後は球団事務所で契約を更改。170万円ダウンとなる推定年俸700万円でサインし「1日でも早く24番を取り返すのが最初の目標。ファンの方にも恩返し出来るように自分に負けず戦っていきます」と意気込んだ。更改の報告を受けた矢野監督も「あいつは本当に頭が下がる。あいつの存在は2軍でも大きかった。応援したくなるよね、本当に」と目を細めた。多くの思いを背負い横田は走り続ける。【池本泰尚】