同世代コラボで自分超えだ。広島今村猛投手(27)が20日、湯布院リハビリキャンプを参加選手とともに打ち上げ、広島に帰ってきた。年内は今季43試合登板を含め、3年間で178試合を投げた体のメンテナンスに重点を置く。本格始動は年明けからの予定。昨オフに異種合同トレが実現し、大きな刺激を受けたプロゴルファー松山英樹(26)との再タッグ結成を熱望。来季は自己最多の70試合登板を目指す。

名湯での疲労回復と、チームメートとともに過ごした有意義な時間に、今村は充実の表情で広島に帰ってきた。5日間の由布院リハビリキャンプを終え「今年も楽しかったですよ。まず今までの疲労を取りながら自分の思い通りに動くような体づくりをして、そこから質を高めていきたい」と穏やかな表情で話した。まずは資本となる体のメンテナンスに重点を置き、来季を見据える。

本格始動は年明けからを予定。昨オフは初の海外自主トレをハワイで行った。トレーナーのつながりで、プロゴルファーの松山英樹との異種合同トレが実現。「いろんな取り組み方や考え方を学んだ」。競技は違っても、同じ年のアスリートに刺激を受けた。「一番すごいなと思ったのは、単純にもっと上目指せばいいんじゃないと。例えば海外目指してやってみるとか」。若くして海を渡り、世界のトッププレーヤーと渡り歩いている野心と向上心、情熱に触れた。

今オフは未定ながらも「タイミング合えば(一緒にやりたい)。“限界”を自分でつけずにやるっていうのはあらためて大事なことだなと思いました」と再会を熱望する。今村も限界を決めるつもりはない。

今季は43試合登板。3年連続60試合登板こそ逃したが、3年で計178試合登板という献身ぶり。それでも「チームで一番試合数を投げることが信頼されていることだと思うので、それを目指してやりたい。70試合を目標にやっていきたい」とキッパリ。12年の自己最多69試合登板の自分超えを目標に掲げた。

今季達成した通算100ホールドも、あと2試合に迫る通算400試合も通過点にすぎない。「もちろん勝ち試合に投げられるところでやりたい」。来季もチームに頼られる存在であるために、オフに再び大きな刺激を求めている。【前原淳】