中日大野雄大投手(30)が25日、契約更改交渉に臨み、限度額いっぱいの25%、2000万円減の6000万円でサインした。

大野は13年から3年連続2ケタ勝利を挙げ、16年から2年連続開幕投手も務めた。しかし今季は開幕1軍を逃し、6試合に登板、0勝3敗、防御率8・56に終わった。「今年は何も出来なかった。来年はやってやるぞ、という気持ちが強い。今年のことは忘れてやっていく」と、サバサバとした表情で語り出した。

復活へのカギは「間(ま)」。シーズン中には今季限りで現役を引退した岩瀬から指摘されてきた。秋季キャンプでも、与田監督、阿波野投手コーチ、門倉投手コーチら、新首脳陣からも同様の指摘を受けた。「(シーズン中に)投げているときは分からなかった。球速を求めすぎたところから来ている。秋季キャンプでは全てが収穫だった。間を意識していきたい」。オフは、自身の投球映像を再確認しながら、トレーニングを続ける。来年2月3、4日に予定されている紅白戦に登板を志願。「しっかりパフォーマンスできるよう準備する」と、9年目を迎える大野雄は意気込む。

新指揮官からは直々に170イニングの登板指令を受けている。「それ以上投げられるようにしたい」。今季の規定投球回に達したのは助っ人ガルシアだけ。期待はひしひしと感じている。「僕からのお願いです。今日は暗い表情の写真は使わないで下さい」。会見の最後を大野は笑顔で締めた。(金額は推定)