阪神秋山拓巳投手(27)が5日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円減の推定年俸3600万円でサインした。昨季は12勝で先発陣の主戦級まで上りつめたが、今季は17試合先発で5勝10敗、防御率3・86。10月には右膝のクリーニング術を受けていた。

来季は再び開幕ローテ争いの中に身を置く立場。「今年、才木とか小野とか若い投手が出てきましたけど、秋山という投手は『考えられる投手』だと思っている。試合の中で配球だったり試合の流れだとか…。ボールに聞いてくれという投手ではないと思っている。若手にはない特長を持っていると思うので、そういった部分をしっかり出して、もう1回まずは開幕からローテーションの中で戦える準備をしていきたい」。

最後はチームの浮沈を背負う中堅組の1人として「僕らの世代は、岩貞とか大勢いる中で、みんな1軍で十分に戦える力を持っている選手ばかり。同級生6人で阪神タイガースを盛り上げて、1試合でも多くファンの皆さんに勝利を届けられたらと思っています」と力を込めた。