阪神藤浪晋太郎投手(24)が11日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、3600万円減の8400万円でサインした。

藤浪は今季、開幕2戦目の3月31日巨人戦で先発を任され、ローテの柱として期待された。しかし、その後2度の2軍降格を経験。初勝利は6月16日の楽天戦となった。

その後も1、2軍を行き来したが、9月16日のDeNA戦で満塁本塁打を放って勝利。同22日広島戦、29日の中日戦でも白星を挙げ、9月以降は4戦3勝でシーズンを終えた。制球難に苦しみ5勝止まりだったものの、最後は復活の兆しを感じさせた。

10月の秋季練習中には矢野燿大監督(50)も「晋太郎の一番底、苦しいところは抜けていると思う。本人とも話をして前に向いている感じ。投球も気持ちも、もう前を向いている。期待はもちろんしてるけど、心配は全然、していない」と期待していた。

秋季キャンプでは、金村投手コーチが日本ハムでの現役時代に佐藤義則コーチから教わった「ヨシボール」を遊びの中で試投。右肘を支点にし、右手首を柔らかく使って投げるダーツの投げ方に似た「ダーツ投法」を繰り返すなど、完全復活へ試行錯誤している。

今オフは、親交のある競馬の武豊騎手が総合プロデュースするジムに入門。本来のポテンシャルをさらに伸ばし、来季は悔しさを晴らす。(金額は推定)