広島ドラフト1位の小園海斗内野手(18=報徳学園)が11日、同じ遊撃の田中に「弟子入り」を志願した。他の新人7人とマツダスタジアムを見学し、トレーニング中の田中と鉢合わせ。「よろしく」と、握手してもらった。

小園にとって、田中はこれ以上ない手本だ。568試合連続フルイニング出場はセ・リーグ現役最多。今季はゴールデン・グラブ賞を初受賞している。「バウンドをどう合わしたらいいのか。どう対処しているか、どういう意識をもっているか聞いてみたい」。この日は遊撃の場所に立って感触も確かめ、守備位置への思いを募らせた。

田中は小園の質問について「それはもう、もちろん(答える)。やりやすい環境をつくってあげたい」と歓迎した。レギュラー取りに向け超えねばならない先輩の懐に、小園は思い切って飛び込む。【村野森】