中日小笠原慎之介投手(21)が来季の復活に力を込めた。15日に愛知県大府市の横根グラウンドでの少年野球教室に参加。

約150人の野球少年にキャッチボールなどを指導した。9月に、内視鏡での左肘遊離体除去術と左肘頭形成術を受けた。ボールこそ握らなかったが、子どもたちと1日を満喫した。

左肘の回復も順調で現在はナゴヤ球場でのキャッチボールを再開している。「回復は順調です。1年間チームの戦力になる」と、肘の回復を優先し、2年連続開幕投手挑戦の思いは封印している。

今季は自身プロ入り初、球団史上最年少の開幕投手を務め、17試合に登板。5勝6敗、防御率4・11の成績を残した。7月28日の巨人戦(東京ドーム)では、東海大相模の先輩菅野と投げ合い、プロ初完封をマーク。しかし肘の状態もあり、開幕投手こそ務めたが規定投球回には到達できなかった。

「(規定投球回に達することは)一番重要です。1年間投げ続けるだけ」と話す。今季の中日先発陣で、規定投球回に達したのはガルシアだけ。そのガルシアも契約延長が不調に終わり、流出。左腕エース候補生は、4年目の飛躍に力を込めた。