クリスマスに3つの「マス」だ! 広島鈴木誠也外野手(24)が24日、大トリで契約交渉に臨み、7000万円アップの年俸1億6000万円でサインした。背番号が51から1に変更される来季へ向け「ふざけマス」「走りマス」「引き継ぎマス」と、ユニークな決意表明を行った。

まずは「ふざけマス」。ひたむきにプレーするが、プレーを離れれば羽目を外すのが持ち味。ヒーローインタビュー中の仲間には、タンクのドリンクをぶちまけ祝福してきた。「背番号1は前田(智徳)さんのイメージが強い。孤高っていうか、自分1人でという…。それは僕にはない。いつも通りふざけさしてもらいます」と、新しい背番号1像をつくっていく。

2つ目は「走りマス」。昨年の右足首骨折の影響で今季は4盗塁止まり。骨に埋めたボルトを11月に抜き、走力を取り戻す準備が整った。「今年は盗塁が少なかった。もっと走らないと、とずっと思っていた。打つだけの選手じゃダメ」と力を込めた。

そして「引き継ぎマス」。リーグ3連覇を支えたのは、引退した黒田博樹氏であり新井貴浩氏だった。2人を中心に一丸となった経験を、今度は自分が伝えていく。「黒田さん、新井さんにいいものを残してもらったので、消してはいけない」と覚悟を明かした。

鈴木は自らの手で4連覇を引き寄せる。3つのマスを意識しつつ、聖夜に「4番の仕事をしっかりしていきたい」と言い切った。【村野森】(金額は推定)