巨人阿部が“親子特訓”で肩を温める。来季からの捕手復帰にあたり「まずは肩の準備が大事。4年ぶりの復帰で不安もある」と、スローイングの基盤構築から着手。08年に右肩を脱臼するなど古傷も抱える。ベテランだけに徐々に肩をつくり直す必要があり「家に子ども用に買ったティーネットがあるから、そこでネットスローから始めるよ」と少年野球を始めた息子の練習用ネットを活用する。

春季キャンプ2日目の朝が1つの試金石になる。来季19年目となるが「毎年、その日は『おじいちゃん』になるからね」。ユニホームを着る緊張感も重なり、大半の選手は例外なく筋肉痛に襲われ、体が思うように動かなくなるという。年明けからは単身グアム自主トレで本格始動する。「不安をかき消すには鍛錬しかない。老体にムチを打って頑張るよ」と、大ベテランが自らに言い聞かせた。