巨人田中俊太内野手(25)が、沖縄・恩納村で兄の田中広輔内野手(29)、同僚の若林晃弘内野手(25)と合同で行う自主トレを公開した。広輔は別メニュー調整で打撃、ノックは行わなかったが、フィジカル強化のトレーニングではともに汗を流した。「自分で感じることがあれば、聞いて教えてもらっています。いい練習ができています」と充実した表情で話した。

兄の背中を追いかけ、成長を続ける。兄と同じ東海大相模、東海大でプレー。4歳違いで高校、大学はともにグラウンドに立つ機会はなかったため、一緒に練習するのは小学1年時のソフトボール以来だった。「他の選手に話している時も聞いたり、見たりして、感じています」と自主トレ中は兄のプレーや姿を五感で吸収する。

兄との共同生活を通じ、3年連続フルイニング出場を達成した鉄人の極意も肌で感じた。宿舎の風呂では、温水と冷水を交互に入る交代浴で入念にケア。「食事とか、万全にするためにやるべきことをやっているなと感じた」と話した。1年目の昨季は99試合に出場。今季も激しい競争が予想されるが、田中俊は「やるからには(フルイニングは)目指すところ」と力を込めた。【久保賢吾】