一番乗りキャンプだ! オリックスからFA加入した阪神西勇輝投手(28)は1日、充実のキャンプインとなった。ホテルから球場へのバスは3便用意されていたが、若手選手らとともに第1便に乗り、午前8時過ぎに最初に到着した。

これだけでも新天地にかける思いが伝わるが、ブルペン入りも伊藤和、桑原とともに一番乗りだった。当初は予定になかったが「第1クールから入る予定だったので」と急きょ投球をお披露目。矢野監督は「自分でキャッチボールをやっていた中で入りたいと。そういう気持ちでやってくれているなと思います。まだまだ状態を上げていくとかは、これからだと。その気持ちは感じました」と高評価だ。

33球を投げ込み、うち6球は捕手を座らせた。途中、今年からリニューアルされ硬くなったブルペンを足で何度か確認する場面もあった。「新しいスパイクを試しているというのもある。改善点はどんどん言って、と言ってもらっているので、好みが言えるようにフィーリングを大事にしていきたい」。話し合いを重ながら、ぴったりくるマウンドの硬さを探していく。

この日、期待の新戦力の周りにはファン、報道陣の人だかりがあった。「注目される球団。行動をしっかりしないと」。1番の投手を目指すべく、宜野座で鍛錬を重ねていく。【磯綾乃】