野球用具メーカー、ゼットの渡辺裕之代表取締役社長(53)が2日、2軍キャンプ地・読谷球場を訪れた。「ファイト一発!」のドリンク剤のCMで有名な俳優と同姓同名。「同じ名前だから、すぐ覚えてもらえるんです」と、気さくなムードを漂わせた。しかし、トップが2軍キャンプ地を訪れるのは同社にとっても異例。お目当ては、ドラフト1位ルーキーの根尾昂内野手。社長自ら根尾と対面し、あいさつした。

根尾は現在、ゼットと用具提供の関係だが、渡辺社長は先を見据える。「将来の用具契約は前向きに考えたい」。入団1年目の契約こそないが、根尾の活躍次第では、用具一式の大型契約に発展する可能性も十分だ。

キャンプでも担当者が1月31日からフォローし、根尾の要求を加味しながらバットの重量、バランス、形状を調整。2月上旬にはグラブ担当者も沖縄入りし、使用グラブの調整を行う。スター候補生を全社一丸でサポートしている。