キャンプインから1軍帯同を続けてきた中日のドラフト6位滝野要外野手(22=大商大)が、19日から2軍読谷キャンプへ移った。この日予定されていた練習試合DeNA戦(読谷)にも出場予定だったが、雨天中止をこっそり喜んだ。

「足が疲れていて。良かったです」。

3クールまで1軍に必死に食いついた。11日から始まった練習試合には全て出場した。序盤3試合は5打数無安打と結果を残せなかった。しかし、16日のハンファ戦(読谷)では、輝きを見せた。3打数2安打1打点1盗塁。期待されていたシュアな打撃と、自慢の足もアピールした。翌日のヤクルト戦(浦添)でも1安打を放ち、存在感を示した。

今回の2軍行きは、2軍で調整してきた大島、平田の主力コンビとの入れ替えのため。「外野手にはベテランの方が3人います。いつかは(2軍行きが)あると思っていました。でも1、2クールで落とされないようにとやってきた。守備や走塁で呼ばれるように技術を磨きたい。これからは、いつでも呼ばれる準備をします」。今年のドラフト新入団で3クールまでに実戦出場を経験したのは滝野だけだ。「試合に出る時間が大事。1軍にいてもチャンスは回ってこない。実戦経験をさせるための2軍行き」と与田監督も話す。3月からのオープン戦で、滝野が出場する機会は再びやってきそうだ。