チーム名を変えて新スタートを切ったプロ野球独立リーグのBC福島が20日、郡山市内で「福島レッドホープス応援電力」の発表会見を行った。新電力事業に新規参入した衛生・洗面機器製造販売のアサヒ衛陶(アサヒ電力、本社・大阪市)と業務提携。岩村明憲監督(40)とアサヒ衛陶の町元孝二社長、同電力事業部の立川光昭アドバイザーが出席して相互協力を約束した。

電力自由化により、消費者が売電会社を選べることに着目。割引率は契約パターンによって異なるが、一般家庭や企業にとっては、アサヒ電力に切り替えることによって電気料金が割安になる上に、その一部が自動的にチーム運営資金にあてられる仕組みだ。岩村監督は「まず5000件を目標にしたい。何よりも多くの方々に知ってもらうためのきっかけになればいい。(震災)復興への後押しをより強固なものにしたい。法人が変わっても思いは変わらない」と地域密着を第一に掲げた。

町元社長も「岩村監督の熱い気持ちに共感した」。立川アドバイザーは「継続すれば大きなエネルギーになる」と電気ならぬマンパワーにも期待した。両社はウェブサイトやホームページなどで告知。3月からの運用を目指している。【佐々木雄高】