中日のドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が5日、初の「1軍合流」を果たした。2軍の遠征に同行せずナゴヤ球場に残留していたこともあり、この日の1軍全体練習に特別参加した。

根尾にとっては充実の1日になった。午前10時から午後4時まで、キャンプ並みにみっちり体をいじめ抜いた。与田監督、伊東ヘッドコーチら1軍首脳陣が見守る中、初めてシートノックに参加。京田、堂上らと遊撃の守備位置で内野の連係プレーに取り組んだ。その後は2度の打撃練習で振り込んだ。合計142スイングで、安打性60本。ナゴヤドームと同サイズに拡張されているナゴヤ球場で、柵越え2本も披露した。1軍練習後には、室内練習場に場所を移し、立石巡回野手コーチと特守。約30分間、ノックを受け続けた。

根尾にとって、1軍の舞台は刺激的だった。「みなさん、目的を持って練習をされていた。いい経験、いい時間でした。あそこ(1軍)に入るのが目的じゃない。レベルの高いところへの準備をしていきたい」と目標を再確認する「1軍合流」になった。自らクジを引き、獲得した与田監督も「打撃は非常にレベルが高い。(2軍の試合出場は)十分に準備できていると思う」と目を細めた。

6日には初めてシート打撃に臨む予定だ。立石コーチは「シート打撃を見て、小笠原2軍監督に報告し、さらに7日の練習を報告してから今後のことを決める」と話した。状態を見ながら日取りを検討するが、2軍での実戦デビューは近そうだ。【伊東大介】

▽中日村上打撃コーチ(根尾のフリー打撃を見て)「すばらしい。無駄な動きがない。バットのヘッドの立ち具合などは、ほれぼれする。球をバットに乗せてスピンをかけている。このまま焦らずゆっくり伸びて欲しい」