巨人上原浩治投手(43)が、マリナーズ・イチローとの4年ぶり対戦を熱望した。9日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた教育リーグ・ロッテ戦で、昨年10月の左膝クリーニング手術後初の実戦マウンドに上がり、1回完全投球で無失点に抑えた。スプリット、スライダーなど全球種をテンポ良く投げ、アウトはすべて直球で遊飛、一邪飛、左飛とフライで奪った。最速137キロながら「自分の持ち味。球速は出てないけど全てボールの下に当たってるということ。その点は満足してます」と言った。

次回登板は未定だが、17、18日には大リーグ・マリナーズとのオープン戦が控える。「イチローさんに投げたいですね。それは正直な気持ち。現役でやってる限りはチャンスがある」。大リーグ通算13打数2安打で、対戦はレッドソックス時代の15年7月8日から遠ざかる。1軍昇格に向け「気持ちはいつでも持ってます。ただ声が掛からないだけ。常に準備はしてます」と引き締めた。