宮城・南三陸町役場で11日、プロ野球・楽天の座席贈呈セレモニーが行われた。立花陽三社長(47)が同町を訪問し佐藤仁町長(67)と握手をかわした。

楽天は現在、ホーム開幕戦に合わせて本拠地の楽天生命パークを改修中で、昨季まで使用した内野単席650席と外野のペア・トリプル席350席の計1000席が入れ替わった。

今回の座席贈呈は、仙台商硬式野球部出身で、甲子園にも出場した佐藤町長の要望で実現。同町の楽天イーグルス平成の森球場(平成の森しおかぜ球場)に5月の大型連休前までに設置される予定だ。

夏の高校野球県予選も行われる平成の森球場は、外野に楽天生命パークと同じ天然芝を使用。立花社長は「(震災から8年の)明るい話題を提供したかった。このような日に寄贈できることを重く感じています」。今後、電光掲示板の設置も予定する佐藤町長は「いい球場になれば人のつながりも多くなる。(人の絆は)これまで以上に強くなると思う」と感謝した。