女子野球の川端友紀内野手(29)が18日、栃木・小山市内で社会人野球のエイジェック女子硬式野球部への入団会見を行った。

選手兼ヘッドコーチとして加入する。昨季限りで女子プロ野球の埼玉アストライアを退団し、昨年12月に現役引退を表明。約3カ月で電撃的な現役復帰となった。復帰理由について「12月末に引退を発表して、野球から離れることも考えた。いろいろ悩む中で、やはり自分には野球しかないと思い、エイジェックさんとご縁があり、復帰を決意しました」と話した。

エイジェックでの復帰を決めた理由として今後の進路を悩む中、1月に兄のヤクルト川端慎吾の愛媛・松山で行っていた自主トレを見学。松山でともに練習を行っていた前巨人の寺内崇幸氏(35)が、エイジェックのグループであるBCリーグ栃木ゴールデンブレーブスの監督を務める関係で結びついた。「次の道で悩んでいると相談したら、そういう女子野球部があるとご縁をいただいた」と説明した。

今後は選手だけでなく指導者の役割も務めるが「これまでは個人の技術向上やファンの方に楽しんでもらおうと頑張ってきたが、女子野球の発展のために次代の選手の育成に貢献して行ければ。強くて格好いい、憧れられるチームを目指して、やるからには日本一を目指したい」と意気込んだ。

エイジェック女子野球部は「ナックル姫」の愛称で親しまれる吉田えり投手(27)が選手兼監督を務めている。会見に同席した吉田監督は「女子プロ野球、日本代表と女子野球をリードしてきた川端友紀さんが来てくれた。本当に心強い」と活躍を期待した。

川端はヤクルト川端慎吾の妹で、女子プロ野球(JWBL)では首位打者3回、最高出塁3回、最多打点1回、年間MVP1回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ1回を獲得していた。