ヤクルト山田哲人内野手の足も、シーズン開幕へ順調な仕上がりを見せた。「オープン戦で1つは決めたい」と話していた盗塁を見事に決めた。1回1死三塁で適時投安を放ち、一塁へ。初球から、果敢に狙っていた。続く4番バレンティンへの広島先発ローレンスの初球140キロで、迷わずスタートを切った。「自分の感覚ですね。そんなにスタートはよくなかった」と言いつつも、余裕でセーフ。ベンチで見ていたコーチ陣も拍手。「結果的に、初球から走れたことは去年に引き続きいいこと」と納得の表情だった。

打撃面でも結果を残した。第2打席の3回2死二塁、左翼線への二塁打。4試合連続で無安打に終わっていたが、3月3日巨人戦以来11試合ぶりにマルチ安打をマーク。「(オープン戦の時期は)いつもこのくらい。コンディションは普通です」とさらりと話した。2年連続4度目のトリプルスリー達成へ、徐々にギアを上げていく。