大商大のプロ注目左腕・橋本侑樹投手(4年=大垣日大)が先発し、5回3安打2失点だった。

初回、先頭打者への4球目。「(指の)かかりは良かった」と、3ボールから投じた直球は自己最速を2キロ上回る148キロをマーク。しかしその直後から「力が入っていた」と連続四球などで1死二、三塁のピンチを招き、適時打を許し2失点。2回からは力を抑え、制球重視の投球に切り替えた。「力が抜けて安定した」と追加点は許さなかった。

前回先発した7日の龍谷大戦では2回途中2失点で降板。富山陽一監督は「前回はすぐ交代させた。立ち直ってもらわないと、と思って」と復調を信じ、その期待に応える投球を見せた。この日はプロ5球団のスカウトが視察。オリックスの内匠政博スカウトは「まっすぐのキレが魅力」と評価した。

同じくプロ注目の最速148キロ右腕・大西広樹投手(4年=大商大高)は9回にリリーフで登板し、1安打無失点に抑えた。「大西はいつも安定のピッチングをする。負けていられないなと思わせてくれる」と橋本は同学年エースから刺激を受ける。最速はその大西に並んだ。2年連続の春季リーグ優勝を目指し、橋本もチームの歯車になる。