ソフトバンク明石健志内野手(33)が、24日オリックス戦(ヤフオクドーム)から1軍に戦列復帰する。2月20日に徳島市内の病院で脊椎全内視鏡ヘルニア摘出術を受け、当初の復帰予定は5月中旬以降だった。

「こんなに早く1軍に呼ばれるとは思わなかった。1軍が開幕してすぐ、僕も2軍に出たし」。今月2日から2軍戦に出場。23日はウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)に1番左翼で先発した。今季10試合目で左翼を守るのは初めて。「昨年、楽天戦(4月18、19日)で守ってから1回もやっていない。でも今は1軍に外野手がいない状況なので、やるしかない」と練習から左翼でボールを追った。

中村晃、柳田、グラシアル、福田、長谷川勇、塚田、江川と外野手が故障。奮闘してきた釜元も左足太ももに違和感がある。上林以外は内野手の牧原、川島、周東が外野を守る。三森、美間と若い内野手も多く、経験豊富な明石の1軍合流は心強い。工藤監督も「こういう状況なので、いろんなポジションを守れるのは大事。チームの力になってもらいたい」と期待した。

昨年は腰の不安と戦いながら過ごした。「だましだましだった。腰が浮くような感じ。自主トレで痛めて。キャンプで治ると思っていたが、2週間経っても変わらないので、根本的に治さないとダメだと思った。あのままじゃ野球ができなかった。手術にしか希望がなかった」。今は元気にプレーを続け、表情にも明るさが戻ってきた。23日の試合後、福岡へ戻った。2軍では10試合、打率2割1分7厘、2打点の数字を残した。故障禍のチームに、頼れる巧打者が帰ってくる。【山本大地】