日本ハム鍵谷陽平投手(28)が、復帰後の4試合連続無失点で勝利に貢献した。ロッテ戦(ZOZOマリン)で2点リードの6回に2番手で登板。

4番井上に右前打を許すも、1発を放っていたレアードを三ゴロ併殺打。控えめに右拳を握った。「あそこは0点に抑えることが一番いい」と1回1安打無失点で今季初ホールド。宮西-石川直-秋吉の救援陣0封リレーにつなげた。

その時まで、静かに牙を研いできた。4月4日楽天戦で1回2/3を5失点の乱調。翌5日に出場選手登録を外れ、約1カ月の調整を経て今月1日に再昇格した。「自分が今、できることをやって冷静に整理できた」と身も心も一新。昇格後は4戦連続で失点なし。この日は本来の最速150キロの直球とスライダー、フォークで相手主軸を封じた。「まだまだ、いろんな場面で投げ続けていければ」と、さらなる飛躍を求めていく。

野球を始めた小学1年から、こどもの日はグラウンドで過ごしてきた。同時期に、相撲を始めたほど「ポッチャリ」体形だった幼少期。小学6年時は児童会長を務めるなど、文武両道の少年だった。「こどもの日は一日中、野球ができたので。小学生から、ゴールデンウイークは休んでいないですね」と笑った。7年目右腕は、今年のこどもの日も、すがすがしく腕を振った。【田中彩友美】

○…日本ハム木田投手チーフコーチ(2番手鍵谷について)「これから戦っていく上で、しっかり投げてもらわないといけない投手のひとり」