負ければ優勝がなくなる立正大が踏みとどまった。2-2の延長11回、立松由宇捕手(3年=藤代)が勝ち越し打。4回の先制ソロは、一時的に主将を外された根本郁也内野手(4年=桐光学園)が放った。東洋大に競り勝ち、連覇に望みをつないだ。亜大、国学院大も先勝した。

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根本が指揮官の荒療治に応えた。4回先頭で東洋大・村上から先制ソロ。リーグトップ4勝右腕からの1発に「良い角度で上がってくれました」と喜んだ。主将は、この試合だけ脇坂康平内野手(4年=中央学院)が務めた。坂田精二郎監督(44)は「もう負けられないのに。昨日、怒りました。重みがなさ過ぎる。今日は(主将)代行にしました」と明かした。

昨秋の明治神宮大会王者だが、今春は開幕5連敗。ようやく、前回の中大2回戦で初勝利した。「やっと1勝して、変な余裕が出ていた」と坂田監督。主将の一時交代は、チーム全体を引き締める狙いがあった。根本は「(甘さが)自分の中にありました。今日は良い意味で、プレーで引っ張ろうと」と気合を入れて戦った。既に優勝は他力だが、勝ったことで連覇の可能性をつないだ。