立命大が勝ち点を「4」とし、単独1位に立った。来週の同大戦で優勝に1歩近づいた。代打起用が的中した。

1点を追う8回表、2死一、二塁から5番への代打の栄枝裕貴捕手(3年=高知)が変化球を捉え、右中間へ走者一掃の適時三塁打を放ち、逆転した。その直前、後藤昇監督(58)は2連打で塁に出た3、4番両走者に代走を送る大胆な采配を決行。「理想通りの逆転。順番に変えた子が良い仕事をしてくれました。積極的に変えることができるだけの選手層がある」と、指揮官の起用に選手が結果で応えて見せた。

栄枝は指揮官が「レギュラーで出てもおかしくない」と期待を寄せる選手の一人。今季スタメン出場は2試合のみだが「自分はバッティングで生き残れています」という本人の言葉通り、打席では通算11打数5安打と勝負強さが光る。同校の先輩で現楽天の辰巳からは「お前がキャッチャーに座らないと。打ったら良いんだ」と鼓舞されてきたという。次節の同大戦は優勝が懸かった試合となり「切羽詰まった試合が続いたので、もっと楽に点を取っていきたい」と自慢の打撃で勝利に導く。

立命大は、次週の同大戦で勝ち点を挙げれば、最短で26日に39度目のリーグ優勝が決まる。