広島が今季初のクリーンアップの本塁打競演で東京ドームでの空中戦を制した。まずは4番鈴木が1点を追う2回先頭で、ヤングマンの初球をバックスクリーン右へ。14号ソロで試合を振りだしに戻し「自分ひとりで決めようとはいつも思っていない」と話した。

3番バティスタも黙っていない。4回先頭でヤングマンの3ボールからの真ん中直球を狙いすまし、左中間スタンドへ10号ソロ。とどめは8回先頭でアダメスから左翼後方の「キリンビール」の看板を直撃するダメ押し11号ソロ。賞金100万円と「キリン一番搾り」1年分が贈られることを知り「100万円はお母さんにプレゼントします」と喜んだ。さらにこの回、5番西川も2号ソロを放ち「初戦を取れたのが大きい」と胸を張った。

巨人に3発打たれても、今季2度目の4発で圧倒と手がつけられない。緒方監督は「野手も内容のあるヒットが多かった」とたたえた。バティスタ、鈴木、西川のBSNトリオが、連勝をさらに伸ばしていく。