福岡大が逆転で九国大を下し、春3連覇となる57度目のリーグ優勝を決めた。4点を追いかける5回に押し出しと敵失などで一気に4得点で追いつくと、8回に暴投などで勝ち越し。

劣勢をはねのけて、7勝3敗同士で優勝決定戦にもつれた混戦を制した。

今季から元ダイエー(ソフトバンク)投手の渡辺正和監督(53)に代わって監督に就任した堀壮太監督(38)は「学生と一緒に考えてやってきただけです。ホッとした。よかったです」と胸をなでおろした。

1年生ながら大一番で完投勝利を挙げ、最優秀選手にも輝いた村上幸人投手(1年=九産大九州)は「勝ち星(3勝)も同じですが、先輩のみなさんに取らせてもらったと思うし、これからもこれに恥じない投球をしたい」と笑みをこぼした。昨夏、九産大九州のエースとして福岡南部大会決勝で0-1で敗れ、甲子園に1歩及ばなかった右腕が、大学最初のシーズンで「一番星」に輝いた。

6月10日から行われる大学野球選手権(神宮など)に3年連続30回目の出場。初戦は札幌学生野球代表と対戦する。1年次から学生コーチとしてチームに関わり、新チームから主将も兼務する光安王貴(おうき、4年=明豊)主将は「シーズン前に監督が代わって苦労したが4年生全員で話し合ってやってきた。スイング練習はどこにも負けないくらいやってきたので、神宮でも2勝はしたい」と鼻息を荒くしていた。