左3枚で虎狩りったい! ソフトバンクは11日から本拠地ヤフオクドームで「日本生命セ・パ交流戦」の阪神3連戦に臨む。先発はミランダ、和田、大竹の左投手が並ぶ異例のローテーションとなった。同一カードで左腕トリオが先発するのは工藤政権初、球団でも12年以来。タイプ、球種の異なる顔ぶれで、6年間負け越しのない得意の阪神戦で貯金を伸ばす。

阪神との決戦を翌日に控えたヤフオクドームでの投手練習に、2軍調整中だったミランダが合流した。前回登板した5月26日ロッテ戦で3回途中KOされ再調整となったが、先週火曜に投げたバンデンハークが右肘張りで出場選手登録を抹消されたため、助っ人左腕に白羽の矢が立った。ミランダは1日のウエスタン・リーグ阪神戦で7回1失点(自責0)と好投しており、いいイメージを抱いてタテジマと“再戦”する。

続く2戦目は左肩痛からの復帰2戦目となる和田。3戦目は若手の大竹が先発予定だ。現役時代は通算224勝で球界を代表する左腕だった工藤監督も「珍しいですね。(不利は)ないようにします。でも、球種がすべて同じというわけではないし、(腕の)出てくる角度も違う」とやや苦笑いして話した。同一カードで左腕3人が先発するのは就任後初、球団では12年4月日本ハム3連戦の山田、ピント、大隣以来だ。

偶然が重なった異例ローテではあるが、阪神は1番近本、2番糸原、3番糸井と左打者が上位に並んでおり、プラスに働く可能性も十分にある。大竹も「気にした方が負け。2人の配球を見て、生かすことはできる」と前向きだ。交流戦はここまで5勝1敗と好調。サウスポーズで一気に勢いに乗る。【山本大地】