6連敗中の日本ハムが、鬱憤(うっぷん)を晴らすように得点を重ねた。

2回の攻撃。先頭の4番中田が9球粘って左前打で出塁。5番王柏融も中前打で続き、6番渡辺が左翼線へ先制の適時二塁打。7番宇佐見も移籍後初安打となる右越え適時二塁打。8番清水は右前適時打、9番石井は左前適時打で4者連続タイムリーで、まず4点と奪った。

まだ、止まらない。1番西川が左前打で無死満塁とし、2番杉谷が中堅フェンスに直撃する走者一掃の適時二塁打。3番近藤は遊ゴロで連続安打は8で止まったが、1死三塁から4番中田の遊ゴロの間に8点目を奪った。

 

▼日本ハムが西武13回戦(札幌ドーム)の2回に8連続安打などで8連続得点した。1イニングの球団記録は9連続安打(87年10月1日西武戦5回)9連続得点(79年6月17日近鉄戦1回)で、プロ野球記録は11連続安打(過去19回あり)14連続得点(ロッテ09年6月11日広島戦6回)。

 

以下は適時打を放った各打者のコメント。

◇6番渡辺 無死一、二塁の場面で「打て」のサインが出たので、ファーストストライクを思い切り、振りにいきました。期待に応えることができて良かったです。

◇7番宇佐見 DHで使ってもらっていたので、打つ方で貢献しないといけないと思っていました。何とか打てて良かったです。内野が前進守備ではなかったので、内野ゴロでもいい、と気楽に打席に立ちました。(移籍後初安打に)安心しましたし、うれしいです。

◇8番清水 ナベさん(渡辺)が先制の場面で打ってくれましたし、自分はランナーをかえすことだけを考えていたので、結果的にヒットになってくれて良かったです。まだ序盤なので、このあとも1点でも多く点を重ねてピッチャーに楽に投げてもらえるよう頑張ります。

◇9番石井 連打で回ってきたので、みなさんに続けて良かったです。流れに乗って打たせてもらいました。まだ序盤なので最後まで頑張ります。

◇2番杉谷 ずっとファイターズらしい野球ができず、歯がゆい思いがありました。みんなが反対方向を意識して打ってつないでいく姿を見て、自分も後ろへつなごうと強く思いました。会心の当たりでしたし、チーム一丸となって得点できて良かったです。