阪神藤川球児投手が11試合連続の無失点ピッチングを見せた。

同点の7回から登板し、代打武田を空振り三振。2四球で2死一、二塁としたが、最後はビシエドを高め145キロで右飛に仕留めた。これで同僚ジョンソンに次ぐリーグ2位の25ホールドポイント。目標に掲げるNPBの通算防御率1点台まで残り2回2/3とした。

この日の中日先発は同学年の松坂だった。NPBの舞台で同一試合での登板は05年以来、実に14年ぶりだった。同じ高卒ドラフト1位指名でプロの世界に飛び込み、切磋琢磨(せっさたくま)してきた盟友。今でも大きな刺激を受ける存在だ。

「ずっと苦しいですけど、目の前の自分たちの出来ることをやるしかない。相手に勝ちに行くことを考えてやるしかない」。チームはサヨナラ負けを喫し、窮地に追い込まれた。藤川はチームを鼓舞するように前向きに話した。