阪神が真夏に向けて反攻態勢を整える。両ふくらはぎ痛で2軍調整中の福留孝介外野手(42)が23日DeNA戦(甲子園)から1軍復帰予定。矢野燿大監督(50)もチーム浮上の起爆剤として期待を込めた。

「孝介の勝負強さは欠かせない。現状、点が取れないのはチームの苦しい部分。そういう意味では孝介が戻ってきてくれて、ソラーテもそこに加わって。ソラーテはまだ、もうちょっと時間かかるとは思うけど、そういう形でなんとか食らいついていくというかね」

チームの精神的支柱としても欠かせない。6月22日に離脱後は7勝11敗。福留も19日の2軍ソフトバンク戦で本塁打を放つなど上り調子で、守備もそつなく動いてきた。再昇格の機は熟した。指揮官は「みんなのなかで、そういう形でいけるのではないかということ」と説明。首脳陣も満場一致の戦線復帰になりそうだ。DeNA戦は今季、11試合で41打数14安打の打率3割4分1厘。2本塁打を放ち、好相性も後押しする。

浜中打撃コーチも「孝介さんも足の状態さえ上がればすごい戦力。ここという時に打ってくれる」と心待ちだ。チームはヤクルトに連勝し、4位に順位を上げた。2差で追う2位DeNAとの直接対決。新外国人ソラーテも着々と臨戦態勢を整えており、役者をそろえてAクラス再浮上を期す。【酒井俊作】