ソフトバンク千賀滉大投手がロッテ22回戦でノーヒットノーランを達成した。

18年巨人山口俊以来、史上80人目(通算91度目)の快挙。令和では初めての偉業となった。

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千賀が奪った12個の三振に快挙の理由が詰まっていた。結果球の内訳は直球が8、変化球が4。1~6個目はすべて150キロ台中盤の直球で、7個目以降に変化球を集中させた。球種だけでなくコースの「転調」も巧みで、序盤~中盤で高めを十分に意識させてから、終盤に低めを振らせた。しかもストライクゾーン内の三振が4個しかなく、特徴である高低の揺さぶりに加えて左右の揺さぶりも目いっぱい使い、ロッテ打線を沈黙させた。結果球のうち11球は代名詞の直球とフォークボールで、スライダーは1球。しかし全133球の配分はカットボール、スライダー、その他球種の割合も普段と比較して高い。道中で的を絞らせない捕手甲斐のリードも光った。