日本製鉄広畑の最速150キロ右腕・宮田康喜投手(22=姫路南)が先発し、7回2安打9奪三振で完封した。この日の最速は145キロだった。

普段は試合中盤から登板するパターンが多いが、この日は他の投手の調子が上がらなかったこともあり、緊急先発。「スピードより打たれない投球を意識しました」。走者を出しても、140キロ台の直球とフォークなど変化球も駆使し、要所を締めた。三振を取る普段のスタイルは意識しなかったというが、9奪三振。「(先発と)言われたときはびっくりしました。普段から準備はしてはいました。楽しかったです」と、5月上旬のオープン戦以来約4カ月ぶりの先発マウンドを苦にしなかった。浜口直也監督(47)も「うれしい誤算です。いつ変えようというのは頭にあった。良く投げてくれた」とほっとした表情を見せた。

宮田は7月の都市対抗大会で150キロを計測。プロからも注目されるが「今は代表権を取るためにまずはチームが勝つことを大事」。8日はNTT西日本戦に挑む。