東都1部リーグ史上初のじゃんけんで勝ったのは…駒大だった。

試合開始の1時間前。メンバー交換を終えた駒大・石毛孝尚主務(3年=岡山理大付)と国学院大・貞光広登主将(4年=天理)がじゃんけんを開始した。

「お願いします」と互いに一礼の後、「最初はグー。じゃんけんポン」。チョキの石毛主務が、パーの貞光主将に1発勝利した。

今秋リーグ戦から3回戦に突入した場合は、じゃんけんで先攻後攻を決めることになった。同点のまま9回を終えたら、延長10回からタイブレーク制(無死一、二塁の継続打順)を導入したからだ。今春までは、1回戦は前季上位チームが先攻。2回戦は先攻後攻を入れ替え。3回戦までいけば、再び1回戦と同じ上位チームが先攻だった。

ところが、タイブレーク制の場合、先攻、後攻、どちらが有利か? という議論が起こりえる。そこで、じゃんけんで決めることになった。じゃんけん要員は、野球部に登録されている者なら誰でもOK。記念すべき初回の対戦は、主務、主将と、幹部が担った。

勝った石毛主務は「後攻」を選択。「大倉監督が後攻だと言ってましたので」。一方、敗れた貞光主将は「勝ったら先攻と思ってました。交渉しようと思ってました(笑い)」と冗談ぽく話した。

結果的に、勝っても、負けても、両者の思惑は一致。タイブレーク制を巡る駆け引き? から、3回戦が始まる。