西武増田達至投手が、キャリアハイとなる29セーブ目(3勝1敗)を挙げた。チームは8回から小刻みな継投で今季初の2試合連続完封勝利。防御率1点台の絶対的守護神が最後を締めた。

2点リードの9回、背番号14が本拠の大声援を背にマウンドへ向かった。150キロ超の直球と鋭いフォークを武器に2番大田を3球三振、3番近藤を3球で投ゴロ、4番中田を5球で遊飛に仕留めてゲームセット。自己最多となる29セーブ目を積み上げ「まずは、みなさんに感謝したい。(記録は)シーズンが終わるまで振り返らないようにしたいです」と冷静に話した。

シーズン最終盤で投手陣が踏ん張りを見せた。選手会長でブルペン最年長となる31歳は「今まで迷惑をかけてきたので、少しでもピッチャーがチームに貢献できれば」。残り6試合「今シーズンは波が少なく自分のボールを投げられている。もう毎日が必死です」。悲願のリーグ連覇へ、さらに数字を積み上げる。【鈴木正章】