今季限りでの現役引退を表明した巨人阿部慎之助捕手(40)が「4番捕手」でスタメン出場した。

1回表の守備におなじみのフルフェイスのキャッチャーマスク、防具姿で登場。「キャッチャー阿部」とアナウンスされるとスタンドから大歓声が起こった。マウンドには来日8年目で初先発のマシソンが上がった。

先頭DeNA神里には初球を右前打とされた。続くソトの2球目、外角153キロのファウルチップが阿部の首もとを襲ったが、笑顔が見えた。最後は外角スライダーで空振り三振に抑えた。

さらに3番佐野の初球に一走神里がスタート。阿部は二塁へノーバウンド送球を見せたが二盗を許した。それでも佐野を遊飛、細川を空振り三振に封じ、無失点で1回を終えた。ベンチ前にはチームメートが出迎えに立ち上がり、マシソンからは笑顔で背中をたたかれた。