中日が17日のドラフト会議で京都国際・上野響平内野手(3年)を上位候補でリストアップしていることが15日、分かった。

昨年のドラフトでは4球団競合の末に、目玉的存在だった根尾の1位指名に成功。さらに若手野手の選手層を厚くするため、2年連続で高校屈指の遊撃手をターゲットに定めた。上野は身長174センチと小柄だが、俊敏性に優れ、その守備力は高校ナンバーワンの呼び声が高い。今夏の京都大会では京都国際の1番遊撃として、チームを準優勝に導いた。2回戦では2ランを放つなど、パンチ力もある。右投げ右打ちで、「井端2世」として化ける可能性は大いにある。

中日は目前に迫ったドラフト会議で準地元として位置づけている星稜(石川)の奥川を1位の最有力候補に挙げている。また高校生捕手の指名も目指しており、奥川とバッテリーを組んだ山瀬や智弁和歌山・東妻、中京学院大中京(岐阜)・藤田らが有力候補だ。ドラフト当日まで他球団の動向を調査しながら、慎重にシミュレーションを進める方向だ。内野手では上野を高く評価。高校球界の有望株を獲得し、7年連続Bクラスから常勝軍団への再構築を図る。

◆上野響平(うえの・きょうへい)2001年(平13)4月26日、大阪府貝塚市生まれ。貝塚スポーツ少年団西地区から貝塚シニア。京都国際では入学直後からレギュラー。今夏の京都大会は「1番遊撃」で活躍し、準優勝を飾った。174センチ、65キロ。右投げ右打ち