静岡学生野球秋季リーグの表彰式が16日、清水庵原球場で行われた。

2季ぶり24度目の優勝を果たした日大国際関係からは、5選手が表彰を受け、主将の石川和樹内野手(4年)が、最高殊勲選手(MVP)に選ばれた。石川は「自分がもらっていいのかなという思い」と控えめに話したが、リードオフマンとしてチームをけん引した姿が評価された。

今年1月に主将に就任。リーグ7連覇中だったチームの先導役を任された。だが「先輩たちが築いてきたものをつぶしてはいけない」と、大きな重圧に襲われた。春は打撃不振でチームも失速。8連覇を逃し、責任を強く感じた。その悔しさをバネに、夏はチームメートにアドバイスを受けながら打力向上に努めた。その結果、チャンスメークにポイントゲッター、つなぎ、とあらゆる局面で躍動。チームの勝利に貢献した。

今秋のリーグ戦、チームは敗れた試合後のミーティングでお互いに意見をぶつけあった。そうしてつかんだ優勝に「チームの成長を実感した」と石川。19日から始まる東海大会に向けて「リーグ戦よりレベルが上がりますが、怯まずに粘り強い野球をしたい」と決意を新たにした。【河合萌彦】

 

○…最優秀投手には、日大国際関係の田辺憲虎(3年)が選出された。今季は8試合に登板。先発はなく、すべてリリーフだった。そのため「自分が選ばれるとは思わなかった」と驚いた様子。それでも「どんな場面でも、いけと言われたらいく。そこを評価されてうれしい」と話した。同大4番の青木伊織外野手(4年)は、首位打者と本塁打王の2冠を獲得。「素直にうれしい。警戒された中で結果を出せたことに満足です」。東海大会に向けては「いかに1打席に集中できるかが大事。チャンスで自分の仕事をしたい」と力を込めた。