九産大(福岡6大学1位)が、6-1で初Vを狙った北九大(九州6大学1位)を下して5年ぶり8度目の優勝を飾り、明治神宮大会(11月15日開幕、神宮)の出場権を得た。

初戦敗退した全日本大学選手権に続く春秋連続の全国大会出場となった。

楽天5位指名の最速154キロ右腕、福森耀真(ようま)投手(4年=北九州)の魂を継承する自慢の4投手リレーで3安打に封じた。大久保哲也監督(57)が「5回まで投げたのが大きい」とたたえた次期エース格で秋季リーグ2勝の先発、谷口優成投手(3年=唐津商)が自己最速を1キロ更新する143キロを軸にカットボールを織り交ぜ5回1失点。イニング間ずっと、福森から励まされていたと言い、谷口は「福森さんのように勝てる力はないが、自分なりに結果を出していきたい」と励みにした。

試合展開次第では福森の登板予定もあった。だが谷口以降、指揮官が1年生ながら「期待している」と将来が楽しみな渡辺翔太投手(北九州)ら3投手で投げきった。そんな将来有望な後輩へ、福森も「頼もしい後輩がいる。自分も全力で後輩にいい姿を見せ、後を託したい」と言い、過去最高の4強超えでプロ入りへ弾みをつける覚悟を示した。【菊川光一】