今季で3年契約が終わる中日の大島洋平外野手(33)が保有する海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留することが28日、分かった。

名古屋市内の球団事務所に電話で残留の意思を伝えた。加藤宏幸球団代表(60)は「今日、大島君から電話があった。『ドラゴンズにまたお世話になります』と言ってくれた」と説明した。

球団は大島と2度の交渉の中で、年俸の増額と複数年契約を打診し、宣言残留も認める方針を示していた。交渉が不調に終わってFA行使した場合に備えて阪神が獲得に乗り出す姿勢を見せたこともあり、去就が注目されていた。今後は出来高払いの部分で交渉を重ねていく。

残留表明した大島は、球団を通じて「今回は、ドラゴンズで野球人生を終える覚悟で返答をしたので、とにかく来年は、チームが日本一になるようにやっていきたいと思います」とコメントした。

与田監督もシーズン終了後に大島と面談し、来季への期待を伝えていただけに、今季リーグ最多の174安打を放った不動の中堅手の流出は免れた。